1月サプライズオークション

ハウス一面に広がる葉と花が太陽の光に反射してまばゆく、水彩絵の具を溶かしたような柔らかい色彩が優しく美しい。
一清さんが、運命の花に恋した瞬間だ。それは幸子さんも同じで、寝ても覚めてもスイートピーのことが頭から離れなくなった。

スイートピーは、日照時間が長くて一年中温暖な地域でしか栽培できないと言われる繊細な植物。宇目の気候には合わないと県や農協からも反対され、最初は孤独だった。
一切の補助を受けられず、スイートピー作りのきっかけとなった増田さんを師と仰いで、すべての費用と作業を自分たちだけで開拓した。

若手の育成や新品種の交配など、今後も意欲的に取り組んでいく予定だ。
「やあ、でもね・・・、スイートピーと出逢えて、本当に良かった」