「ユキヤナギハ添え花とされることが多いと思いますが、私たちの小雪はボリュームがあるので、主役としても引けを取らない豪華さがありますよ。それでいて、しなやかで他の花を引き立てる謙虚さもあります。」
毎年、12月中旬から3カ月のあいだ、14名の生産者によって、約200万本を出荷している。
JA須賀川の特徴は「根蒸し」していること。
通常枝物を蒸かす(温かく温度調整されたハウスに持ち込むこんで開花を早めること)には、切った枝を水の入ったバケツに入れる。
「花は切ったらその瞬間から命のカウントダウンが始めります。根っこがついたままだと枝全体に栄養がいきますから、勢いがあります。」
ギリギリまで力強く生き延びると、断然花持ちが向上するのだ。
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一家に一つ以上、ユキヤナギ専用スコップがある。
男性は1日400株、毎年3700株掘り起こす。
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開花促進のハウスに入れたら、紅葉した葉を落として手入れをすると、2週間ほどで緑色の新芽が出る。
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根蒸しを終えたら枝を切り、スタンバイしていたパートさんによって作業場へ運ばれる。 |
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ベテラン(30年以上のキャリアの方も!)パートさんによって丁寧かつ厳しく選別される。 |
「3か月間、生産者は毎日顔を合わせて、ずっと一緒ですからね。大きな家族のような感じです。」
大きな家族は力を合わせ、全国に一足早い春を届けていく。
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