今月のDialog Vol.167は、長野県飯島町 伊藤洋蘭園

『シンビジウム一筋 真心込めて仕立て上げる』 

伊藤洋蘭園がシンビジウムの生産を始めたのは昭和44年。代表の伊藤長一郎さんが生まれた年のことだった。
伊藤さんは、シンビジウムの大手種苗会社である河野メリクロンの小諸試験場で二年間研修した。苗の管理から出荷まで、栽培に関する作業一環を経験し、掛け替えのない時間を過ごした。

シンビジウムは苗場から出荷できるようになるまで3年かかる。『栽培期間が長いのですが、販売する期間が短いですよね。』
メインはスタンダード。直立タイプの6.5寸。7寸以上あるように見えるくらいボリュームたっぷり豪華に仕立て上げる。『最終的にどのように仕上げるか、正面を意識して美しく仕上げることはセンスが問われます。腕の見せ所ですね。』


伊藤洋蘭園のある飯島町は、中央アルプスと南アルプスにはさまれた自然豊かな地。
『夏が暑くて環境が悪いと、花がポロポロ飛んでしまいますし、植物が思うように生育しません。ここはシンビジウムに最適な場所です。』

シンビジウム一筋、最高のギフト鉢として喜ばれるよう、コツコトと良いものを作って行きたい。