今月のDialog Vol.162は、福島県国見町 株式会社神武(じんむ) 「適地適作の美、お花屋さんが使いやすい枝物の提案」特集です。

開催日:7月11日(木)《切花》 15:00~

株式会社神武(じんむ)は、今年5月に発足したばかり。会社名の神武とは、山の名前。 「家の山の名前が神武山というので、それを会社名にしました。」と代表の市川圭人(よしと)さん。

神武山は、3ヘクタールのこぶりな山。ここには、ドウダンツツジ・リョウブ・アカマツ・イワツツジ・ナツハゼなど、枝物の宝庫だ。丁寧に手入れを繰り返し、立派な商品に育て上げる。

圭人さんは、東京でサラリーマンを経験した後に家業へ入った。自分が出荷している枝物はどのように使われているのか。使う側は、どんな気持ちで使っているのか。それを知るために、アレンジメント教室に通っている。

株式会社神武発足以前は、父、武田圭司さんの名前で枝物を出荷していた。山は危険が伴う。いかに手を入れるかによって、品質が決まる。寝る間を惜しんで仕事に励んだ。

圭司さんは病気を患い、今年4月、会社発足前にこの世を去り還らぬ人となった。「これからは私が、父が守ってきた山を守っていきます」。